3Dプリンターで作る CX-8 半埋込ツィーターマウント①

曲面にフィットするモデリング

手軽に高級スピーカーを取り付けれるようにという事で発案したハッピープラン♪(命名はお客様)


カーオーディオで高音域を受け持つスピーカーであるツィーターをどこに取り付けるかは、音質的にも見た目的にも重要項目
①手軽なのは純正位置などですが、音質的には非常に不利、、、
②ダッシュボードの上に張り付けるのは見た目がイマイチ、、、
③Aピラーを加工して生地張り替えてというピラー埋め込み加工は見た目も音質も最高ですが、非常にコストが、、、

そこで生まれたハッピープラン
半埋込ツィーターマウントを車種別でAピラーに半分埋め込む形を3Dプリンターで作る事でコストを抑えて見た目もそこそこ
今までは、ダッシュボードに張り付けパターンとAピラーに埋め込み加工するパターンしか有りませんでしたが、
その2択の間(②と③の間)の選択肢がハッピープランです♪

ハッピープラン
N-ONEのハッピープランの例

もちろん、更なるパテ成形や塗装も可能ですが、そのままでも意外と違和感有りません。

Shining3D EinScan Pro2X

3Dスキャナーもいろいろとコツが有ります。
黒い対象物は苦手ですが、照明と明るさ調整で難なくスキャンする事は出来ます。
今回も5分ほどでスキャニングは完了♪

EinScanPro2Xに付属のソフト EX Scan Pro で後処理をしていきます。

不要なところは削除して、元データとして保存しておきます。
ツイーターだけではなく、スコーカーなどの時も使えるので

今回は、ツイーターだけなので最小限のデータに絞っておきます。
Fusion360に挿入する前にデータの削減したときにより精密なデータとして挿入出来るので

3Dスキャンデータは向きが無茶苦茶なので、その補正もEX Scan Proで補正していきます。
ツィーターの向きをしっかり座標指定しておけば、Fusion360に挿入してからもスムーズに進めていく事が出来ます。

そしていよいよFusion360にスキャンしたCX-8のAピラー曲面データを「メッシュを挿入」で挿入します。

座標位置はEX Scan Proで補正しているのでそのまま取り付けるツィーターポッドを「現在のデザインに挿入」で挿入

位置は全体を見渡して微調整で決定し、挿入したツイーターポッドの「リンクの解除」をしておきます。
リンクの解除をしていないとこの後の分割等が出来ません。

Aピラーのメッシュデータも「メッシュからBRep」に変換しておきます。
変換作業はPCのスペック次第で時間かかるのでじっと待ちます。

これでツイーターポッドをAピラーにぴったりフィットするようにカットする準備が出来たので、
「ボディを分割」でツィーターポッドをAピラー曲面でカットします。

先に「分割ツールを拡張」のチェックを外しておきます。
そして、
「分割するボディ」にツィーターポッドを選択
「分割ツール」にAピラー曲面を選択
OKするとPCが頑張って計算するのでじっと待ちます。

Aピラー曲面は左ツリーの目玉を消した状態

成功するとこんな感じで任意のAピラー曲面に沿ってカットする事が出来ます。

あとは、この半埋込ツィーターマウントをAピラーに固定するためのフランジを作っていきます。

今回は、3点止めするので3か所良さげな位置を決めます。
実際ビスでねじ込み固定するので、ドライバーが使える位置と向きを考なければ完成後どうやって固定すんねんってなっちゃいます。
そんな事をイメージしながらここぞという位置の面を選び、その面上で右クリックでスケッチを始めます。

をの面で、ビスの仕様に合わせたフランジのスケッチをして、「押し出し」等でソリッド化します。
この時点では「結合」せず、「新規ボディ」にしておきます。
あまり小さかったり形状にもより、実際ビス止め時に割れてしまう事も有りますが、そのあたりの感覚はトライ&エラーで

こんな感じだとドライバーが入らないか角度が付きすぎてビス止めが非常に困難になりませう。
ツィーター開口部からドライバーでビス止めするのでフランジの位置角度決めは重要です。

一か所決まったら、残り2か所は「移動コピー」で複製位置決めしていきます。

位置角度の調整をしやすいように、「ピボット設定」を変更した方がやりやすいです。
「ピボット設定」のマークをクリックして、円筒のセンターでクリック、最後に「ピボット設定」のチェックマークをクリックで適応されます。

もっと基本的な事から知りたいとちょいちょいご質問いただきます。
これらの作業をする前に、Fusion360の基本的な考え方や操作を解りやすく解説した本が有ります。
自分もこれで勉強したりしました。
そのうえで当ブログを読んで頂くと非常にスムーズに作業が進むと思います♪