Aピラーにツィータースピーカーを綺麗に埋め込むためのフラッシュサーフェスマウント(VW Golf7)前編

曲面にフィットするモデリング

VW Golf7のAピラーには純正で高音域を再生するツィーターがついています。
が、
純正の、のっぺりサウンドでは我慢出来ない貴方貴女のためのカーオーディオグレードアップ♪
音質だけにとどまらず、見た目もという欲張りなご要望にもお応えいたしますm(__)m

VW Golf7

Aピラーのカスタムインストールは、音質は勿論、見た目の満足度が非常に高いのでおすすめです。

Shining3D EinScanPro2X

先ずはEinScan Pro2Xでサクサクっと3Dスキャニング
色々なスキャナーを使ってきましたが、EinScan Pro2Xは業務用としては比較的廉価でストレス無くハンドヘルドで高速スキャン出来ますし、固定スキャンではかなり高精度なスキャニングももちろん可能です。

このAピラー編の次に、「10万円3Dスキャナー対100万円3Dスキャナー」書きますのでお楽しみに♪

Shining3D EinScanPro2X

元データは保存しておいて、今回必要な部分のみ切り取って軽量化
座標設定やメッシュ削減後にまた保存しておきます。
何度も書いてますが、Fusion360の場合は10000ファセットぐらいにしておいた方がエラーが出にくくおすすめです。

Fusion360

スキャンしたメッシュデータを「メッシュ挿入」して
「メッシュ変換」しておきます。
今回は謎のツィーターを取り付けるので、ツィーターハウジングは新規作成でスケッチからスタート

Fusion360

ピラーへのフィッティング形状をイメージしながら、ピラー曲面に3Dスケッチを今回は「スプライン制御点」で書いてみました。

Fusion360

書いたスケッチはバラバラなので、「標準コンストラクション」で参照線に変更させて

Fusion360

その参照点を「フィット点スプライン」で上書きして1本のスケッチ化させます。
他にいい方法あるとは思うのですが、今自分が出来るのはこの方法しか知りません。

Fusion360

ツイーターハウジングは簡単なので省略して、
あとは、その3Dスケッチとツイーターハウジングのエッジをサーフェスモードの「ロフト」で繋ぎます。

Fusion360

こんな場合でもエラーになる事は多いですが、ほとんどの原因は無理の有る形状
スケッチがスムーズなラインで無理のない形状の場合はきれいに繋いでくれます。

Fusion360

いつもは、このサーフェス面に「厚み」を付けてソリッド化するのですが、形状によっては肉厚にしにくい場合も有ります。
あと、今回は3Dプリンタでの造形を攻めた設定にしてみたいので違う方法で厚みを付けます。

Fusion360

先ずは、3Dスケッチを「移動コピー」で

Fusion360

垂直方向に3mmほど移動コピー

Fusion360

「ロフト」で面を構成していきます。

Fusion360

裏面も「パッチで塞いじゃいます。

Fusion360

とりあえず全面塞いでしまいます。

Fusion360

なんらかの理由で面が裏返ってしまった場合は、「法線の反転」で反転しておきます。

Fusion360

そして、「ステッチ」で各面を縫い合わせてしまえば、中身の詰まったソリッドボディとなります。

Fusion360

このままだと、穴埋まっているので押し出し等で穴あけしなおします。

Fusion360

穴あけすると、画像のようなちょっとした切れ端みたいなのがのこっちゃいますが、

Fusion360

これ位の物は「削除」できれいになくなります。

Fusion360
Fusion360

これでモデリングは完成

厚肉にした理由はこれ
今回オッ立てて造形したかったのです。
単純に曲面がきれいに造形出来るという理由と、崩れず完成出来るかを試してみたかったのです♪

Autodesk(オートデスク)